家紋


 墓は先祖の居所だから神聖な場所だ。したがって家のシンボルである家紋をつけるのは自然な感情の発露であろう。
 ところが、いざ墓に家紋というときに「家紋が分からない」という場合もあるようだ。それには、まず位牌、家具、古文書、お寺の過去帳などからルーツを探る。また同姓の親戚がいれば、その家と同紋の場合が多い。では親戚もなく、ルーツを探るものが一切ない、いわゆる天涯孤独の場合はどうするか。

 
1)妻方の紋を使う。
 2)同姓の家の紋を借用する。
 3)新しい自分の紋を創設する。


ただし、一旦きめたらそれを自家のシンボルとして大切にする気持ちが必要だ。好みのままに、墓石、礼服の紋付、調度品の紋などがバラバラだということにならない心得は最低限必要だ。
【図:墓に刻む紋の位置の一例】
[資料:家紋-知れば知るほど(丹羽基二氏著)]
丸に井桁 丸に角立て井筒 丸に平井筒 丸に三つ鱗 丸に梅鉢 隅切り角に剣梅鉢 丸に五本骨扇 丸に三つ扇
丸に日の丸扇 丸に三つ日の丸扇 丸に檜扇 丸に沢潟 丸に抱き沢潟 丸に抱き柏 丸に三つ柏 亀甲に三ツ柏
丸に蔓柏 隅切り角に梶の葉 剣片喰 丸に剣片喰 桔梗 丸に桔梗 五三桐 丸に釘抜き
織田家瓜 丸に九枚笹 丸に根笹 丸に三本杉 丸に違い鷹の羽 丸に橘 丸に菊座橘
丸に蔦 丸に三つ寄り揚羽蝶 丸に三つ巴 丸に左三つ巴 丸に梨の切り口 亀甲に花菱 亀甲に剣花菱 丸に三つ盛り亀甲に花菱
丸に二つ引き 丸の内に二つ引き 丸に武田菱 上がり藤 丸に上がり藤 下がり藤 丸に下がり藤 下がり藤に角立て四つ目
隅切り角に下がり藤 左三つ藤巴 浄土真宗本願寺派 片手藤 丸に五つ星 九曜 丸に二階松 丸に三つ重ね松
丸に抱き茗荷 平四つ目 丸に平四つ目 角立て四つ目 丸に角立て四つ目 亀甲に角立て四つ目 丸に三つ目 丸木瓜
亀甲に木瓜 丸に違い矢 亀甲に並び矢 源氏車輪に並び矢 笹竜胆 丸に笹竜胆

皆様がなじみのあるのは徳川家の三葉葵紋 ではないでしょうか!?

一般に徳川氏は葵紋であるのが定説化されている。水戸黄門で「頭が高い、この葵の紋どころが目に入らぬか」ってのが有名ですね。

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